【商用利用可】TrueTypeフォントパーフェクトコレクション
![TrueTypeフォントパーフェクトコレクション](https://edge.sincar.jp/wp/wp-content/uploads/2014/03/mv.jpg)
前回、商用利用可能な欧文フリーフォントをご紹介しましたが、フリーフォントだけでは思い通りのデザインが難しいのも事実。
そこでおすすめしたいのが「TrueTypeフォントパーフェクトコレクション」です。現在は第6版。私の手元にあるのは何年も前に購入した第4版ですが、今も実務でバリバリ使用しています。
Bitstream社製のTrueTypeフォントが500書体も収録され、10年以上も前から改定を重ねて販売され続けている本です。プロのデザイナーがよく使う何万円もするような高品質のフォント、例えばGill Sans、Frutiger、Helvetica、Universなどが当たり前に入っています。BoldやItalicなどなどファミリーで揃っているのもポイントです。それにもかかわらず非常に高いコストパフォーマンスで、貴重な時間を使ってフリーフォントを探す前に、まずはこの本を買っておいて損はないといえるレベルです。
ただし、著作権の関係で、一般的に使われる名称とは異なるものも多く(例えばHelveticaはSwiss 721と呼ばれる)、細部がわずかに異なるようです。また、そういったフォントは一般的に代替フォントというくくりに入り、カーニング(文字同士の間隔)がわずかに異なりますので、Helveticaで組まれたファイルをSwissに置き換えるなどデザインファイルのやりとりを行なう際には注意が必要です。
商用利用もOK
気になる商用利用ですが、これも通常使用においては問題ありません。
本書の最後にFAQの形式で以下のようにあります。
Q.商用利用は可能ですか?
A.本書の付属CD-ROMに収録したフォントは、印刷物やウェブサイトのグラフィックなど、視覚的に表示されるものの作成に使用する場合、商用利用が可能です。フォントそのもの、またはフォントデータ自体をを含むプログラムなどの販売・配布は、別途、ビットストリーム社との契約が必要です。より詳細な商用利用条件についてはビットストリーム社へ直接お問い合わせください。
【使用例】
○印刷物の文字としての使用
○ウェブサイトに表示するグラフィックでの使用
○ゲームのグラフィックイメージでの使用
×フォントを収録したCD-ROMなどの販売
×ウェブサイトなどでフォントを配布
×フォントデータが含まれるゲームなどの販売
(改定第4版より抜粋)
おすすめフォント
たくさんの中から絞り込むのは難しいですが、以下のフォントなどは迷わずインストールしておくことを、特におすすめしておきたいです。
Bank Gothic
![BankGothic](https://edge.sincar.jp/wp/wp-content/uploads/2014/03/fonts-BankGothic.png)
Bodini
![Bodoni](https://edge.sincar.jp/wp/wp-content/uploads/2014/03/fonts-Bodoni.png)
Copperplate Gothic
![Copperplate Gothic](https://edge.sincar.jp/wp/wp-content/uploads/2014/03/fonts-Copperplate.png)
Futura
![Futura](https://edge.sincar.jp/wp/wp-content/uploads/2014/03/fonts-Futura.png)
Humanist 521 (Bitstream version of Gill Sans)
![Humanist 521](https://edge.sincar.jp/wp/wp-content/uploads/2014/03/fonts-Humanist521.png)
Humanist 777 (Bitstream version of Frutiger)
![Humanist 777](https://edge.sincar.jp/wp/wp-content/uploads/2014/03/fonts-Humanist777.png)
Swiss 721 (Bitstream version of Helvetica)
![Swiss 721](https://edge.sincar.jp/wp/wp-content/uploads/2014/03/fonts-Swiss721.png)
Zurich (Bitstream version of Univers)
![Zurich](https://edge.sincar.jp/wp/wp-content/uploads/2014/03/fonts-Zurich.png)
他にもまだまだ
Square 721 (Bitstream version of Eurostile)
![Square 721](https://edge.sincar.jp/wp/wp-content/uploads/2014/04/fonts-square721.png)
角丸のサンセリフですが、どこかメカニカルというか近未来的な雰囲気があります。
Exotic 350 (Bitstream version of Peignot)
![Exotic 350](https://edge.sincar.jp/wp/wp-content/uploads/2014/04/fonts-exotic350.png)
Peignotはフランスの有名なグラフィックデザイナー、カッサンドルによるものだそうです。
English 111 Vivace (Bitstream version of Shelley allegro)
![English 111](https://edge.sincar.jp/wp/wp-content/uploads/2014/04/fonts-english111.png)
English 111は、バリエーションとしてAdagio、Presto、Vivaceの3種類が入っています。
まとめ
もしかすると、OpenTypeではなくTrueTypeである点が心配という方もいるかもしれませんが、特殊な用途でなければ特に気にすることはないと思います。実際、仕事でたびたび使用していますが、これまで一度も問題になったことはありません。