国際的なデザイン賞を受賞したフォントファミリーとアイコン100個が無料！ということでしたのでご紹介します。

権威ある国際的なデザイン賞「iFデザイン賞」を受賞した「Aganè Typeface（書体・標識・タイプデザイン）」という一連の作品のうち、「Aganè」フォントとアイコン100個が無料で公開されていましたので、ご紹介します。受賞作品を無料で利用できるなんて驚きです！

可読性に優れたサンセリフ「Aganè」

案内標識のためにデザインされたということで、可読性を最適化しているそうです。読みやすさを追求した結果でしょうか、最小で4ptの文字サイズの使用に耐えるということでUI設計にも向いているとのことです。標識のような大きな文字から最小で4ptまで…。なかなかすごいことですね。

Light、Regular、Bold、Extra Boldの4ウェイトが揃っていて、使いやすそうです。

また、Aganèのバリエーションとして「AganèS」というものが同梱されており、このバージョンではb、d、f、g、h、i、k、l、p、q、t、yのアセンダーとディセンダーの高さ（長さ）が調整されています。こちらはLightを除いた3ウェイト展開となっています。ちなみに、「S」とは「sign」のことのようです。

シンプルで愛らしい「Aganè Icons」

フォント「Aganè」と組み合わせて使用することを前提にデザインされたアイコンセット。アイコンとはいっても、実態はどちらかというとピクトグラムという感じです。
日本のJIS標準案内用図記号をベースにiOSライクなラインアイコンにリデザインしたようなイメージで、どこかぽよんとした可愛らしさがあります。

交通、パブリックスペース、街、飲食、スポーツ、矢印、その他、とカテゴライズされていますが、そのうちのいくつかをご紹介します。
まずは「交通」。

（画像は公式ページより引用）

続いて「パブリックスペース」。エスカレーターなどもありますが、どちらかというと空港で使うようなものが多いでしょうか。

（画像は公式ページより引用）

こちらは「街」。ホテルや美術館、教会などなど。

（画像は公式ページより引用）

さすが、どれも細かい部分まで緻密にデザインされていますね。
アイコンが丸みを帯びているせいもあるのか、個人的には特に人物や乗り物に人なつこいフレンドリーさを感じてしまいます。

「Aganè」の世界観がよくわかるというのはもちろんですが、色使いやレイアウトなどの参考にもなると思いますので、これらのフォントとアイコンを組み合わせた公式の作品を引用しておきます。

（画像は公式ページより引用）

ライセンス

Aganè Typeface

フォントについては公式サイトから直接ダウンロードが可能となっています。ページの最下部付近にダウンロードボタンがあり、「Free font」と明記されています。

Aganè Free Font

Aganè Icons

「The set is free and it can be use for commercial and personal use.」とありますので、商用利用・個人利用ともに無料のようです。
ただ、いくつかダウンロードできるサイトがあったのですが、一部のサイトにCC Attribution 4.0 Internationalとありますので、適切なクレジットとライセンスへのリンクを用意しておくと安心かと思われます。

Aganè Icons